産後骨盤矯正を受けた方がいい人5選

整体師として18年間、数多くの産後の女性を診てきた経験から、特に骨盤矯正が効果的だった方々の特徴をお伝えします。産後の体調不良や精神的な変化は、実は骨盤の歪みと深く関係していることが少なくありません。あなたの症状が当てはまるかどうか、ぜひ参考にしてみてください。

①産後体調が悪くなった方

産後に急に体調を崩される方は実に多いものです。「出産前は健康そのものだったのに、産後から体が重く感じる」「常に疲れている」という声をよく耳にします。

私の印象に残っているのは、第一子出産から4ヶ月経った32歳のKさん。元々スポーツ好きで健康的だったのに、産後はひどい腰痛と頭痛に悩まされていました。仰向けに寝ることさえ苦痛だと言います。診察すると、骨盤が右に大きく傾いており、背骨全体にねじれが生じていました。

「妊娠中は赤ちゃんのために骨盤が開き、産後もそのまま元に戻っていないんですよ」と説明すると、「そういえば、妊娠後期からずっと右側を下にして寝ていました」と話してくれました。

8回の集中的な骨盤矯正を行った結果、腰痛はほぼ消え、頭痛も大幅に減少。「あんなに辛かったのが嘘みたい。もっと早く来れば良かった」と喜んでいただけました。

骨盤の歪みは自律神経のバランスも崩し、様々な体調不良を引き起こします。特に産後の倦怠感、めまい、胃腸障害などを感じている方は、骨盤矯正を検討する価値があるでしょう。

②産後体型が変わった方

「産後、洋服のサイズが戻らない」「お腹だけがポッコリしている」といった悩みを抱える方も多いです。

第二子出産後1年が経過した38歳のMさんは、「ダイエットしてもウエストのくびれが戻らない」と来院されました。実は骨盤が前後に傾き、内臓が前方に押し出されている状態でした。

「骨盤が前傾すると、どんなに腹筋を頑張っても内臓が支えられず、お腹がポッコリしてしまうんです」と説明。骨盤を正常な位置に戻す矯正と、自宅でできるエクササイズを組み合わせたところ、3ヶ月で産前の体型に近づきました。

「実は友人に『もう戻らないよ』と言われて諦めかけていたんです」と笑顔で話してくれたことが印象的でした。

骨盤が歪むと筋肉のバランスも崩れ、特定の部位に脂肪がつきやすくなります。「下半身太り」「ウエストのくびれがない」という方は、ぜひ一度骨盤の状態をチェックしてみてください。

③子供にイライラする方

意外に思われるかもしれませんが、骨盤の歪みは精神状態にも影響します。「なぜかイライラして子供に当たってしまう」という悩みを抱えるお母さんも少なくありません。

3人目の子供を出産したばかりの35歳のYさんは、「今までは穏やかだったのに、些細なことで子供を怒鳴ってしまう」と涙ながらに相談されました。骨盤を検査すると、左右の高さが大きく異なっていました。

「骨盤の歪みは自律神経にも影響し、ホルモンバランスも崩れやすくなります」と説明。実際に矯正を始めて1ヶ月ほどすると、「なぜか心に余裕ができた」とYさん。

「子供が泣いても以前ほどイライラしなくなったんです。これも骨盤矯正のおかげですか?」と驚いていました。もちろん、すべての育児ストレスが骨盤矯正で解決するわけではありませんが、身体と心は密接につながっています。不必要な身体的ストレスを取り除くことで、心の余裕が生まれることは確かです。

④旦那にイライラする方

パートナーに対するイライラも、実は身体の不調と関係していることがあります。「夫の些細な言動にカッとなる」「音を立てて物を食べる音が耐えられない」といった感覚過敏も、自律神経の乱れから来ることがあります。

40歳のOさんは第一子出産から5年経っていましたが、「夫に対する怒りが収まらない」と来院。「いつも私を理解してくれない」と話していました。骨盤は完全に固まった状態で、特に仙骨(背骨の一番下の骨)が正常な動きをしていませんでした。

矯正を6回ほど重ねたある日、「最近、夫と穏やかに話せるようになった気がします」と報告してくれました。「自分の不調を夫のせいにしていた部分があったのかも」と気づいたそうです。

もちろん、関係性の問題はカウンセリングなど別のアプローチも必要ですが、自分の体調が整うことで、他者に対する許容度が上がることは確かです。

⑤産後鬱気味になった方

「何をするのもおっくう」「ずっと涙が出る」「赤ちゃんをかわいいと思えない」といった産後うつの症状を感じている方は、まず産婦人科医に相談することが最優先です。その上で、補助的なケアとして骨盤矯正が効果的なケースも多くあります。

産後3ヶ月のPさん(28歳)は、「朝起きられない」「何も楽しくない」と訴えて来院されました。すでに医師の診断を受けており、「軽度の産後うつ」との診断でした。骨盤は著しく歪んでおり、背骨全体の血行も悪くなっていました。

「骨盤や背骨の歪みが脳への血流や神経伝達にも影響することがあります」と説明し、医師との連携のもと慎重に矯正を進めました。

2ヶ月ほど経ったとき、「朝、自然に目が覚めるようになりました」と報告があり、徐々に笑顔も増えていきました。「体が軽くなると気持ちも軽くなるんですね」という言葉が印象的でした。

産後うつは複合的な原因で起こるものですが、身体的な不調が精神状態を悪化させるケースも多いのです。

まとめ

18年の経験から言えることは、産後の骨盤ケアは単なる「体型戻し」ではなく、身体と心の健康を総合的にサポートするものだということです。特に上記の5つの症状がある方は、ぜひ一度専門家に相談してみてください。

骨盤矯正は決して万能薬ではありませんが、適切なタイミングで適切なケアを受けることで、産後の不調は大きく改善できます。あなたの健やかな育児生活のために、ぜひ一度骨盤の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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